2013年4月19日金曜日

OHTO FINE


ペチットによって万年筆の魅力に取りつかれたのですが、日常に使う用の少ししっかりとした手頃な価格の万年筆が欲しくて買いました。

太い万年筆は好みでないので、値段も考え無印のアルミ丸軸とFINE、それから、同じくOHTOのタッシェのどれを買うかで迷っていました。

細字の物が欲しかったのですが、3つとも余り細くないということでした。ただ、アルミ丸軸はニブをパイロットのペン習字ペンのものをつけられると知ってそちらを買おうという気持ちが強くなっていました。

しかし、実物を見た時に斜めにカットしたデザインと美しい青に一目惚れしました。
在庫が無かったのでその場で注文してしまいました。
その時知ったのですが、このペン、既に生産を中止していたのです。
店の在庫が残り8個程度しか無かったのでもう少し遅かったら買うことができなかったかもしれません。

カートリッジはファーバーカステルの物が使えます。
ただこのカートリッジが中々売ってなくて、結局伊東屋で1000円で買いました。

このペン、ニブを取り外すことが出来ないのですが、言われていたようにあまり細くなかったので、4000番と2000番の耐水ペーパーで国産のF程度の細さまで砥ぎました。少しザラザラするようになりましたが、2週間ほど使っているうちに滑らかになりました。

インクはシェーファーのブルーブラックを入れています。今のところ相性に問題は有りません。

海外のサイトにトップヘビーだと書いてありましたが、キャップを着けなければ重くならないですし、キャップを着けても全長が長くなるので真ん中辺りを持てばそれほど書きにくくは感じません。ただやはり重心等の書き心地よりもデザインを優先している感は有ります。

残念な点が二つ有ります。

一つはペンの後ろの銀色の部分にキャップを着けた時ようのゴムが見えてしまっている事です。気にならない人は気にならないかもしれませんが、これだけ挑戦的なデザインを成立させているのに非常に勿体ないと感じます。

もう一つは、このペン、斜めに切れているので向きが有るのですが、本体とペン先のネジを何回か付け外ししているとだんだんペン先の向きが変わってきてしまうのです。
特にキャップを着けているとバランスが段々ずれていってしまいます。

 

ペン先とキャップのクリップがずれているのが分かるでしょうか。

全体的に問題なく使えて、そして何よりも美しく持っていて楽しいのですが、上に書いた欠点に関してはもう少しどうにかならなかったのかとも思います。

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