万年筆を使っていると、今まで気にしたことが無かった紙の違いを意識するようになる。
インクの染み込みやすさや広がり方、繊維の方向、色など実は色んな紙がある事に気づいた。
例えばペチットの時に書いたが、今までずっと使っていた無印良品の5冊で210円のノートの紙には実は裏表が有って、繊維は縦方向にはしっている事などには万年筆を使う前は全く知らなかった。そのせいで特に染み込みやすいと思われるペチットのインクはこの紙の裏側に書くと、繊維に沿って染み込み、根っこみたいになってしまうのです。
また良く試験問題の紙に使われるような薄いクリーム色の紙は細い繊維が不規則な方向にはしっているので、毛細管現象によってペン先を充てるとどんどんインクを吸い込んで線が細くなってしまいます。
これは、粘性の高いインクを使えば解決されるのかもしれませんが、粘性が高いインクってあまり万年筆に良さそうではないですよね。
この前試しに今までは買ったことのないマルマンの高い(今まで使ってたのに比べれば)ルーズリーフを買ってみましたが、シェーファーのブルーブラックの見え方が全然違ったのには驚きました。紙がとても白いので、インクの灰色がかっている感じがより良く分かり、いっそう渋いインクに見えてきました。
今まで使っていた紙が実はどれも純白では無かったことに初めて気づきました。
まだまだ紙には奥深い世界が広がっていそうです。
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