2014年8月24日日曜日

Wikipediaは間違いだらけなのか

そもそも、正しい情報とはなにか。絶対に正しい情報というものはあるのだろうか。

すべての情報は伝聞情報だ。仮に肉眼で観察したとしても、その視覚情報を解釈する段階であらゆる誤解が生まれる可能性があり、また人間の記憶は変遷する。
それが言語という不完全な情報伝達方法を用いて伝達でもされたとすれば、とてもその情報は信頼できるものではない。
つまり、我々の生活において、情報が絶対に正しいかなどということは問題ではなく、ある一定以上の確からしさがあれば問題ない。


もし、だれか有名人の生年月日を知りたいと思ったらどうするか。Wikipediaには大抵生年月日が書かれている。
しかし、だれでも書き換えられるWikipediaは信用が出来ないので、その有名人が所属している芸能事務所のサイトを見てみる。さて、この情報は信頼できるだろうか。芸能人が生年月日を偽ることもあるだろうし、サイトを作った人が間違えた可能性もある。また、芸能事務所のサイトだって、誰かの手によって書き換えられているかもしれない。
wikipediaがだれでも書き換えられると言われているが、実際にどのようにすれば書き換えられるのかを知らない人のほうが多いのではないか。
もちろん程度の問題はあるが、サイトのハッキングだって同じだ。私はその方法を知らないが、勉強すればできるようになるはずだ。

結局、誰かの生年月日を本当に知ろうと思ったら、その人の戸籍を入手するしか無い。
しかし、その戸籍でさえ実際に生まれた日と異なることもあり得る。実際に私の親戚で、実際に生まれた日と戸籍が5日くらい異なる人もいる。その場合はもうどうしたらいいかわからない。

さて、あなたが何かを知りたいと思った場合、どこまでやるだろうか。
誰かの誕生日を知るために戸籍を見るという人は殆ど居ないだろう。なぜなら、我々は常に情報に関する正確さについて妥協していて、それをその情報を入手するためのコストと天秤にかけているからだ。

Wikipediaの問題に戻ろう。
Wikipediaの記事は間違っているものが多いのか、という質問に答えることが出来る人はいない。なぜなら、そもそもどの情報が正しいかを断定できる人は居ないからだ。

考えなければいけないのは、Wikipediaの情報の確からしさはその情報の入手のしやすさと比較して妥当かどうかということだ。
その情報に求める正確さによるので一概には言えないが、私の認識としては、一般生活において情報を入手する方法としては、十分正確な場合がほとんどだと思う。
少なくとも私の場合、Wikipediaの情報を信じたことで困ったことは今のところ無い。(もちろん、より確かな情報を入手していることもあるからだが)

0 件のコメント: