2013年5月30日木曜日

Opera がblink を搭載することについて

OperaがレンダリングエンジンをPrestoからBlinkに変更することを発表してからしばらく経ちますが、私は全体的にこの事については前向きに考えています。

そこで、私が考えるメリット、デメリットの可能性について書いてみることにします。

まず、メリットについて

一番大きいのは、いままでOpera ユーザーが散々目にしてきた、「このブラウザは対応していません。IE,Firefox,chrome のいずれかのブラウザを使ってください」というメッセージをもう見ることがなくなるだろろうということです。それによって、Firefox に完全に偽装してサイトに入るというような事もほとんど無くなるのではないでしょうか。
これが、ユーザーにとっての最大のメリットになると思います。

また、これはまだ分からないのですが、現在Googleが開発しているDartをかなり早い段階で使えるようになるのではないか、ということです。これに関しては、Dart開発チームとBlink のチームがあまり連携していない、というような事をインタビューで言っていましたが、もしGoogleが本気でDartを推進するなら当然Blink にDart VMを搭載して来るのではないかと思います。

JavaScript をDart で置き換える計画が成功するのかどうかは分かりませんが、もし普及していくとしたら、Opera がこれをサポートするのはかなり後のことになるのではないかと心配していたので、この点はBlink に変えることのメリットと言えると思います。

考えられるデメリットについて。

まず、Opera の機能のいくつかがなくなる可能性が有ります。
ただ、これはなくなる可能性、というだけで本当になくなるかどうかは分からないのですが。
中でもopera:cache やopera:configなどがなくなってしまうのではないかと心配しています。

もし、今有る機能をそのままにしてエンジンが変わるだけなら私は大賛成です。Opera の多彩な機能がpresto だったが故に実現していたものなのか、あくまでUIはレンダリングエンジンとは独立していた物なのかが今回の件で分かりそうです。

発表からしばらく経ってもあまり動きのないOpera Software ですが、そろそろα版でも出してほしいものです。
この空白の期間は技術者流出で開発が停滞しているからなのか、もしくは以前のように新たなる最強伝説の幕開けの前の静寂なのだろうか。

-追記。この記事を投稿した時にはすでにNext15が出ていました。以下レビュー
OperaNext15を使ってみた。その1 起動~SpeedDial
OperaNext15を使ってみた。その2 スタッシュボックス&ディスカバー
OperaNext15を使ってみた。その3 メニュー新旧徹底比較
OperaNext15を使ってみた。その4 設定画面

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