2014年10月21日火曜日

なぜ逆襲のシャアは良くてアルマゲドンはダメだと思ったのか

良い悪いと書いたが、これは個人的な感想に過ぎない。
逆襲のシャアは楽しめたが、アルマゲドンは楽しめなかった。
恣意的にあらすじを書くと両方とも、「迫り来る隕石から地球を守る」話なのだが、一方は楽しめ、もう一方は楽しめなかった。いったいその理由はどこにあるのだろうか。

アルマゲドンを見ている時、なんてリアリティの無い話なんだろうと思った。
しかしよくよく考えてみると隕石に穴を掘って核爆弾を入れて爆破するというのは、サイコ・フレームの共振とかいうオカルトパワーに比べればよほど現実的だし、石油堀りのおっさんたちを宇宙に飛ばすのも、クェスが短期間でαアジールのパイロットとして戦っているのに比べれば大差ない。

原因はアニメーションと実写作品のリアリティのレベルに関する違いにあるのではないかと思う。

アニメーションにおいては、作品ごとにありとあらゆるリアリティのレベルをとっている。
そしてそれはキャラクターデザイン等の絵柄によってある程度認識できるようになっているし、見る方もその作品のリアリティのレベルはどの程度なのだろうかと無意識に考えることになる。
ガンダムシリーズの場合、ファーストの段階でニュータイプという超人間的な要素が含まれていたし、Ζガンダムではカミーユが謎のオーラパワーでビーム・サーベルを強化したり、敵モビルスーツの動作を物理的に止めたりしていたため、そういうことが起きる世界観なのだということがすでに認識できていた。

一方、実写作品の場合、リアリティのレベルをビジュアルで示すことは難しい。
したがって、その展開によって作品のリアリティのレベルを判断しなければならない。
また、実写作品ではアニメほど作品ごとでのリアリティのレベルにばらつきは無いし、現代を舞台にしている作品のリアリティのレベルは非常に高く取られていることが多いように思う。
そのことが原因で、私は現代のアメリカを舞台としていて、まじめにイチャイチャしている登場人物たちを見て、それなりのリアリティのレベルがある作品なのかと誤解してしまった。それによって、次々と起こる荒唐無稽な展開を受け入れることが出来なかったのだろうと思う。


いま思うとそこら中にハチャメチャな展開を予期させるフシがあったように思えるのだが、それに気がつけなかった私が未熟だったということだろうか。

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