2013年10月20日日曜日

作品をつまらないと思っている人は「わかっていない」

作品の批評を読んでいると、「いったいこの人はどこを見ているんだ、わかってないなー。」と思うこともよくある。

こういう考え方にたいして最近までは、俺も自分が好きな作品関しては他人が間違ってるって思おうとしているのかな、と考えていたが、そんなこと無いと最近気づいた。

きっかけは「スチームボーイ」を見たことだった。この映画はあまり高評価を得ているものではないようだが、友人にこの映画を絶賛している人がいたので見てみた。
結果、とてもつまらなかった。今まで見てきたなかで、アニメに限定するなら一番つまらなかった。
考えられる理由はいくつか有るのだが、これは「スチームボーイ」のレビューではないので割愛する。
私は友人につまらなかったことを伝え、どこが面白かったのかを聞いてみた。
そしてそれに反論すると、わかってないなーと言われた。

そう、私はわかっていなかったのだ。この作品に対して面白さを感じることが出来る人がいるのに、私は感じることができなかった。人それぞれ感じ方が違うのは当然だし、そうあるべきなのだが、誰かが面白いと感じたものをそう感じれない、もしくは感じれないまでも、その面白さを理解できないことが悔しかった。
例えば食べ物に関して、私はセロリが苦手なのだがそれを美味しいと言って食べている人がいる。その人は私が味わうことが出来ない幸せを感じているのだ。それが悔しい。

やはり作品をつまらないと言っている人はわかっていない。
私が感じている幸福を感じることができていないかわいそうな人なのだ。

たとえどんなに駄作だと言われているものでも、それが好きな人はいるはずだし、少なくとも作った人は何らかの面白さがそこに有ると思って作っただろう。
自分の置かれた境遇や価値観では面白いと思えないものであっても、それを面白いと言っている人がなぜ面白いと思っていることをうかがい知る事もできないのは悲しい。

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